グラストラッカー無印にST250タンクを取り付ける手順|必要工具・注意点まで解説

カスタム

グラストラッカーにST250タンクを流用したいけど、
「自分にできるか不安」と感じていませんか?

はじめに

※今回の作業は、グラストラッカーの無印(NJ47A)で行っています。

前回の記事では、グラストラッカーにST250タンクを流用する方法について、
大まかな流れを解説しました。
今回はその続きとして、実際に自分が行った作業内容を詳しく解説していきます。

結論から言うと、 ST250タンクの取り付けは初心者でも可能です。

ただし、
・そのまま取り付けはできない
・加工や位置調整が必要

この点は事前に理解しておく必要があります。

この記事では、私の作業手順をすべて公開しているので、
これから作業する方の参考になればと思います。


※今回の方法ではタンクの取り付け自体は可能でしたが、シート前方の固定には課題が残っています。
その点も含めて、実際にやった内容をそのまま書いていきます。

【前回の記事:グラストラッカーにST250タンクを流用する方法

作業難易度

作業難易度:★★★☆☆(中級)

必要なスキル
・工具の基本的な使い方
・簡単な加工(カットや穴あけ)
・パーツの位置調整
・配線作業(ウインカー交換を行う場合)

実際にやってみた感覚としては、 ボルトの脱着だけであれば難しくないが、
位置調整や加工が必要になるため難易度は上がる。
完全な初心者でも作業は可能だが、
ある程度の試行錯誤は必要になる。
※自分は工具作業に多少慣れている状態で作業しています

作業場所について(重要)

今回の作業は、ある程度のスペースが必要になります。
・バイクの左右に余裕がある
・取り外したパーツを置くスペースがある
・工具を広げられる このあたりが必要です。

私の場合、当時、ガレージ付きの賃貸に住んでいたので
スペースが確保できる場所で作業を行いました。

今回のように、
・タンクの位置調整
・シート加工
・ウインカー移設

などの作業がある場合は、狭い場所だとかなり作業しづらいです。
時間もそれなりにかかるので賃貸の駐車場で行う場合は、
室内で事前準備を行い、外での作業時間短縮をしたほうがいいと思います。

作業前に準備するもの

基本工具
・スパナ、メガネレンチ、ソケットレンチのセット
・六角レンチ(ミリサイズ)
・プラスドライバー

サイズは車種によって違うため、自分はセットで揃えて対応しました。

特殊工具
・圧着ペンチ(配線加工用)
・配線の被覆を剥く工具(ワイヤーストリッパー)
・ギボシ端子(オス・メス)
※ウインカー交換時に必要

・タッカー
・グラインダー
・安全眼鏡
※シート切断時に使用

消耗品
・ウエス(布)
・ペーパーウエス(使い捨て)
ガソリンこぼれ対策として使用。

今回購入・交換したパーツ一覧

今回の作業で実際に購入・交換したパーツまとめます。
・タンククッション×2個(09329-10016)
・厚めのゴムクッション 1枚
・タンクキャップ 1個
・ガソリンフィルター 1個
タンク前方をフレームに取り付け時に使用

・ステー
・ST250の取付穴程度のボルト・ナット・ワッシャー 1セット
・ステー取り付け用のボルト・ナット1セット(グラストラッカーのフレームに固定する)
・防振ゴム 1枚(高さ調整)
タンク後方をフレームに固定するときに使用

以下は、ウインカー交換のために購入
ウインカー交換
・LEDウインカー 2個(前側のみ)
・ウインカーリレー 1個
・ウインカーフロントフォーククランプ 2個

シートの取り外し

シートを外す

シート後方にある2本の固定ボルトを外します。

車体の後ろ側、左右に1本ずつあるので取り外してください。

ボルトを取り外したら、シートを後ろ側を持ち上げて手前方向にひくと外れます。
私の車両はリアキャリアがついていたので、リアキャリア固定ねじも取り外しました。

純正タンクの取り外し

純正タンクを外す。

手順

まずガソリンコックをOFFにします。

次に、タンク側のホースクランプをニッパーなどで挟んでずらします。

ホースをペンチなどで軽くつかみ、ゆっくり引き抜きます。

※ホースを外す際にガソリンが少量漏れるため、ウエスやキッチンペーパーで受けながら作業してください
※勢いよく外すとガソリンが飛ぶ可能性があるので注意

続いて、タンク後方にある2本の固定ボルトを取り外します。

ボルトを外すとタンクが自由になるため、
タンクを少し持ち上げてから後方へ引くようにして取り外します。

※配線やホースが残っていないか確認してから持ち上げてください

ST250タンクの仮乗せ

次にST250タンクを仮で乗せていきます。

まずタンクをフレームの上にゆっくり乗せます。

この時点で分かるのが、

・そのままでは取り付けできない
・固定位置にズレがある

という点です。

特に確認するポイントは以下の2つ。

・前側の受け部分(フレームとの接点)
・後方の固定ボルト位置

自分の場合は、

・前側はある程度合う
・後方の位置が大きくズレる

という状態でした。

そのため、この段階では無理に固定せず、

「どこがズレているか」を確認することが重要です。

※この時点で無理に押し込んだりすると、タンクやフレームを傷つける可能性があります

タンクの位置調整

ここが今回の作業で一番難しいポイントです。

仮乗せの状態では、

・タンクがフレームにしっかり乗らない
・固定位置が合わない

という状態になります。

つまり、

そのままでは絶対に取り付けできません

前方(クッション)の調整

まずはタンク前側の高さ調整から行います。

純正のクッションゴムだけだと、
ST250タンクとの間に隙間ができてしまいます。

そのため、

・純正クッションを重ねる
・ゴムシートを追加する

ことで厚さを調整します。


自分の場合は、

・純正クッション×2
・ゴムシートを追加

で調整しました。


※ここ注意

画像では左右で厚みが違っています。

・左 → ゴム2枚
・右 → ゴム1枚

この影響で、

 タンクが少し斜めに取り付いています


これから作業する方は、

 左右同じ厚みで揃えてください


目安としては、

・4mm〜5mm程度のゴムを左右均等

これでまっすぐ取り付くと思います。


後方(固定位置)の調整

次にタンク後方の固定です。

ここは構造的にそのままでは付きません。


・ST250 → 1点固定
・グラストラッカー → 2点固定


つまり、

 そのままでは取り付け不可


そのため、

 ステーを使って固定位置を作ります


まず、グラストラッカー側のフレームに
ステーを取り付けます。


その後、

・タンク側の穴
・ステーの穴

この位置を合わせて固定します。

※タンク固定部分には防振ゴムを使用しています
主な目的は高さ調整で、タンクの位置を合わせるために使用しています
結果的に振動対策にもなっています
※写真は後日追加予定

自分の場合は、

 ちょうどいいステーがあったため加工なしで取り付けできました


ただし、

・穴位置が合わない
・高さがズレる

このケースも普通にあるので、

その場合は

・穴あけ
・スペーサー調整

などで対応が必要になります。


重要ポイント

ここで一番大事なのは、

 無理に合わせないこと


無理に固定すると、

・タンクが歪む
・フレームに負荷がかかる
・塗装が傷つく

といったトラブルになります。


この段階では、

 「しっかり固定」ではなく
 「自然に収まる位置探し」

これを意識してください。

ウインカーの干渉対策

ST250タンクは純正タンクより横幅があるため、

ハンドルを切るとウインカーと干渉します。

純正のまま使用すると、

・タンクに傷がつく
・ウインカーが破損する

可能性があります。


そのため、自分は以下の対策を行いました。

・小型のLEDウインカーに交換
・取り付け位置をフロントフォークへ移設

これで干渉は解消できます。


※ウインカー交換の詳しい手順については、後日投稿予定

シートの加工

タンクの位置が変わるため、シートはそのままでは取り付けできません。

そのため、シートの加工が必要になります。

加工が必要になる理由

ST250タンクは純正より後方に位置するため、

・シートとタンクが干渉する
・シートが正しい位置に収まらない

という状態になります。

実際に行った加工内容

自分は以下の加工を行いました。

・シートベース(シート裏の樹脂部分)をカット
・ウレタン(クッション部分)を削って形状調整

※シートベースのカット部分は作業中の写真を撮れていませんでした
右の写真の指でつまんでいる部分は全部切断しています。

シートベース前側の、タンクと干渉する部分を少しずつ削って調整しました。
一気に切るのではなく、仮合わせしながら必要な分だけ削るのがポイントです。

一気に切りすぎないことが重要です。

少し削る
→ 仮合わせ
→ また削る

この繰り返しで調整していきます。

使用した工具

・グラインダー
・タッカー(シート生地固定用)

注意点

ここは失敗しやすいポイントです。

・切りすぎると元に戻せない
・見た目が悪くなる

そのため、少しずつ削りながら確認することが大切です。

実際にやってみた感想

正直、この作業は少し勇気がいります。

ただ、やっていること自体はそこまで難しくないので、落ち着いて作業すれば問題なく対応できます。

※今回の方法では、シート前方が純正のようにしっかり固定できず、少し浮く状態になりました。
自分は荷物固定用のベルトを使って浮き上がりを抑えています。
現状でも使用はできますが、固定方法としてはベストではないため、より良い方法は今後の検討課題です。

燃料ホースの取り付け

ST250タンクは燃料コックの位置がグラストラッカー純正タンクより後方に来ます。

そのため、純正の燃料ホースをそのまま使うと少し長く、自分の場合は少しだけカットして対応しました。

ホースの長さは長すぎても短すぎても良くないため、

・無理に引っ張られないか
・折れ曲がっていないか
・周囲のパーツと干渉していないか

を確認しながら調整します。

自分は中古のST250タンクを購入したため、念のため途中にガソリンフィルターも追加しています。

中古タンクは内部の状態が分からないこともあるので、不安な場合はフィルターを入れておくと安心です。

注意点

・ホースが折れると燃料が流れにくくなる
・長すぎると取り回しが悪くなる
・短すぎると無理な力がかかる

取り付け後は、燃料漏れがないかも必ず確認してください。

タンクキャップの注意点(超重要)

最後にタンクキャップです。

自分はST250タンク用としてAmazonで社外のタンクキャップを購入しました。

見た目はかなり良くて、
取り付けした直後は特に問題ないように見えました。

ただ、実際に使ってみると問題がありました。

そのキャップには通気用の穴がなく、
ガソリンが減っていくにつれてタンク内が負圧になり、
燃料がうまく流れなくなってしまいました。

その結果、ツーリング中にエンジンが停止しました。

見た目だけで選ぶとこういう失敗もあるので、
タンクキャップは必ず「通気できるか」を確認した方がいいです。

実際に使って感じたこと

・見た目はかなり良かった
・取り付け直後は問題ないように見えた
・ただし通気穴がなく、長距離走行でトラブルが出た

特に近場の試走だけでは気づきにくいので注意が必要です。

対策

自分の場合は、キャップを分解して小さめの空気穴を作成しました。

その後はエンジン停止の症状は出ていません。

ただし、この方法は自己責任になります。

一番安心なのは、最初から通気穴付きのキャップ、または純正キャップを使うことです。

注意点

タンクキャップは見た目だけで選ばないこと。

・通気できるか
・適合するか
・実際に使用実績があるか

このあたりを確認してから購入した方が安心です。

最終確認

すべての取り付け作業が終わったら、最後に以下の点を確認します。

・タンクがしっかり固定されているか
・燃料ホースに無理な曲がりや漏れがないか
・ハンドルを左右に切ってもウインカーや他の部品と干渉しないか
・シートが大きく浮いたりズレたりしないか
・エンジンが問題なく始動し、安定して動くか

この確認をせずにそのまま走るのは危険です。

特に今回のように流用や加工が入る作業では、
「一応付いた」ではなく、
「本当に安全に使えるか」まで確認することが大切です。

まとめ

グラストラッカー無印(NJ47A)にST250タンクを流用することは可能です。

ただし、今回の作業を通して分かったのは、

・ポン付けはできない
・位置調整が必要
・シート加工やウインカー移設も必要になる
・タンクキャップの通気確認は絶対に必要

ということでした。

そのまま簡単に付くカスタムではありませんが、
しっかり調整すればタンク容量を増やすことができます。

実際に自分も、
給油回数が減って長距離がかなり楽になりました。

手間はかかりますが、
グラストラッカーのタンク容量に不満がある方にはやる価値のある流用だと思います。

作業の注意点

今回の作業で特に注意したいポイントをまとめます。

・無理に固定しない
・ホースや配線の取り回しを必ず確認する
・ハンドルを左右に切って干渉確認をする
・長距離に行く前に必ず試走する
・タンクキャップの通気確認を忘れない

また、今回の方法ではシート前方が純正のようにしっかり固定できず、
少し浮く状態になりました。

自分は荷物固定用のベルトを使って浮き上がりを抑えていますが、
固定方法としてはまだ改善の余地があると思っています。

このように、流用は取り付けできれば終わりではなく、
実際に使ってみて調整が必要な部分も出てきます。

その点も含めて、慎重に進めた方がいい作業です。

こんな人におすすめ

この作業は、こんな方におすすめです。

・グラストラッカーのタンク容量に不満がある人
・長距離ツーリングをもっと楽にしたい人
・多少の加工や調整をしてでも流用したい人
・カスタムや整備を自分でやってみたい人

逆に、

・完全なポン付けを求める人
・加工なしで済ませたい人
・見た目も固定方法も純正レベルを求める人

には、あまり向かないと思います。

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